問題を正す前に ― 2006/10/19 08:52
最近、読んでる本から、教えられることがあった。 『断絶世代とつながるために ~ユースを導くための14章』という本だ。
その中で、人を肯定したり、受容したりすることについて触れられている。
で、このような言葉があった。
「問題を正す前に、その傷ついた心を慰めなくてはならない」
私たちの多くは、特に男性は、傷ついた心をいやすことよりも、その原因である問題にすぐに取り掛かる事が多い。私も、そういう失敗の連続である。
妻が、私に辛かった出来事を話してくるとき、その出来事をどう乗り越えるかを一緒に考えようとする。それは悪いことではない。だが、まず妻が求めているものは、一緒になって痛んでくれる存在である。「辛い思いをしたんだね・・・」その一言が言えるかどうかが、とても大事な気がするのだ。
そして、この本によれば、もし、そのようにしてその人と一緒にまず痛んであげられるなら、少し落ち着いてから一緒にその問題を考えることができるようになるということだ。
本当にそうだと思わされた。痛んでいる人の問題を、早く処理しようとするあまり、その痛みを一緒になって痛んであげることができず、本人も自分が受け入れられていないと感じてしまう。
イエス様は、罪人たちの痛みを知り、一緒に食事をして下さった・・・。 そんなことを思い出した。
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