女王の教室特別編(後編) ― 2006/04/08 11:13
女王の教室スペシャル版の後編をやっと見た。
こうやって鬼教師・阿久津先生が生まれた。という内容。
率直な感想は、
うーん、ちょっと無理がある感じ
というのは、こういう背景からあのような教師が生まれるだろうか?という疑問を感じるからだ。「こういう」とか「あのような」と書いているのは、多少はネタバレを気にしているのと、前回書いたものを読んでいることが前提となっているから(読んでない人は前回のをまず読んでネ!)。
中途半端なやり方では、現代の子供たちには立ち向かえない。親の圧力に屈していたら、子供たちはなお更つけあがり、大人をうまく利用するずるさばりが身についてしまう。そういったことを強く感じ、何を言われても自分の信念を貫くことを決意したというわけだが・・・
私が特別編を見て思ったのは、この先生は生徒への愛も深い先生。適当に、うまくいい加減にやるタイプでない。そして、子供たちの表面的な声ではなく、心の叫びを聞ける先生だ。逆に、それゆえに、あの本編シリーズの阿久津先生の姿と、そうなるまでの過程とにギャップを感じてしまうのだ。
やはり後付のもの?なのだろうか。それとも、設定として詳細な阿久津先生の歴史が最初からあって、それをドラマとして提示しただけなのか。
まあ、いずれにしても、ギャップを感じた人はいるのではないかと思う。とはいえ、そこにあるメッセージはやはり強烈であろう。なぜ、「人を殺してはいけないのか。」 そういう子供たちの疑問に答えられる教師がどれだけいるだろうか。親がどれだけいるだろうか。子供たちは、本気で自分たちと向かいあってくれる親や教師を、心の深いところで求めている。良い先生という評価を求める教師、問題の教師と言われたくないという自分がかわいい教師。そういう教師に子供たちは心を開くことはないのだろう。
命がけでそれをした教師を私はよく知っている。 私にとっては、イエス・キリストという方がその模範である。
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