トリノ五輪2006/02/17 21:37

トリノ五輪で盛り上がっているような、盛り上がっていないような今日この頃。

なかなか表彰台に上ることができず、ストレスがたまる冬季五輪ではなかろうか。不運と言うべきか、これが現実と言うべきかわからないが、なんともスッキリしない感は否めない。

五輪と言えば、世界の一流選手が集まる大会という認識がある。だが、今回の日本人選手のそれは、一流と言って良いのか疑問が残る。マスコミの過大評価で、なんとなく期待してしまった我々も悪いのだが・・・。単にメダルを取れていないということではなく、負け方が悪い印象がある。特に、精神面の弱さや、初歩的な問題で負けているところが、スッキリしないひとつの原因ではないだろうか。

私が感じていることは、戦う前に負けているということだ。

原田選手に関しては、何も言う気がしない。「せっかくの出場枠を無駄にした」と荻原次晴さんも言っている。本人が悪いわけだが、コーチらにも責任がある。勝負以前の問題だ。

スノーボード・ハーフパイプは、とても残念だ。これこそ、勝負以前の問題。W杯で優勝しまくった日本人選手たち。そこに驕りがあったのでは?と思う。聞けば、このW杯には米国の選手たちは、ほとんど出場していなかったそうではないか。にも関わらず、監督は「自分たちの方が力は上、これで勝てなければしょうがない」といった内容のことを豪語していた。

当然選手たちも、実力の差を認識していなかった。事実、彼らはこの五輪ではじめて、圧倒的な実力の差を知ったようである。それは結果として、米国の選手たちに少しでも追いつかなければ!という、ハングリーさや向上心を奪ってしまったことにはならないだろうか。世界との差を謙虚に受け止めて、切磋琢磨して欲しいと、あくまでも応援する気持ちを込めて言いたい。

その他にも、重要なところでコケル選手が多い(うーん悲しい)!目の前に転がっている勝利。その手前で、力を発揮できない精神的な弱さを感じる。とはいえ、オリンピックというところは、想像を絶するほど緊張するところなのだろう。そこに立って、まともに競技をするだけでもすごいのかもしれない。しかし、感動を与えるような競技を見たい。それは、世界中の人々の願いではないだろうか。