ダ・ヴィンチ・コード2006/05/18 13:30

今、巷を騒がせているダ・ヴィンチ・コード。私はほとんど歯牙にもかけないでいたのだが、この度米国カトリック団体が抗議と不買運動を開始することにしたようだ。映画の公開にあわせて19日からするそうだ。映画配給会社はソニーの関連会社ということで、ソニー製品の不買運動ということらしい。Yahooのニュースによれば、世界のカトリック信者10億人規模の運動にしていきたいということらしい。果たしてどこまで広がるのだろうか。

そもそも何が問題にされているのか。

すでにだいたいの内容を知っている方も多いと思うが、ようはキリストが子供をもうけていて、その事実を教会が隠し続けてきたという内容を、いかにも事実であるかのように主張している点だ。確かにこれは、キリスト教会全体を敵に回すような内容であると言える。

ただ、配給側は、最初からある程度、こうした反響があることは予測していたのではないだろうか。まあ、私から見れば、そんな主張はこれまでもいくらでもあったし、事実無根であるので、ムキになる方がかえって相手の思うツボだと思う。とはいえ、実際にこの小説や映画が与える影響の大きさを考えると、注意しなければならない。イギリスの世論調査では、6割ぐらいの人がこの話を本当だと思っているそうだ。形骸化した信仰の側面を見るようだ。教会に行くことがただの文化になってしまうと、真偽を見分ける目も失われる。信仰が生きていないのだろう。

それにしても、プロテスタントって、カトリックのような組織的な動きが苦手だから、こういう部分では遅れをとってしまうんですよね。私も不買運動でもしようかな・・・って、もともとそんなにソニー製品とか買ってないしなあ。それにソニーが悪いというわけでもないような気が・・・。

やはり、表現の自由がある以上、情報を受け取る側で気をつけるしかないような気もします。