リンダリンダ2006/07/31 20:50

中学生の時だ。友人が、ぜひ聞いてみてくれって、カセットテープをくれた。

それは、ブルー・ハーツというロック・グループのテープだった。

それまで、さほど興味を持たなかった歌謡曲。

せっかくの友人の好意と思い、試しに聞いてみた。なるほど。あいつが「すごくいいんだ」と言っていたのがよくわかった。私の心を躍らせる曲がいくつかあった。

さて、そんな昔の曲を思い出して、ここにつづってみたい。

ひとつは、ブルーハーツの中でも有名な曲。一見、たいして意味もなさそうな、のりだけの曲のようだが・・・。

こういう歌詞が印象的だった。

「どぶねずみ~ みたいに~ 美しくなりたい~ 写真には~ 写らない~ 美しさ~があるから~」

どぶねずみ??? 何をどうしたら、美しいのか、よくわからなかった。が、写真に写らない美しさって何だろう・・・ふとそう思った。ねずみの中でも、どぶねずみと呼ばれるねずみは、誰にも好かれないような、不潔な印象がある。じゃあ、存在する意味がないのだろうか?

決して、そうではない。現在の私の視点から考えると・・・どぶねずみもまた、神様によって造られた意味ある存在だ。偶然、そこにあるのではない。 そして、写真に写るのは、どぶねずみのある一面でしかない。そして、外見でしかない。どぶねずみもまた、生きる意味をもって、精一杯、自分らしく生きているのであり、また、何かの役に立ちながら生きているのだ。

どぶねずみみたいに、美しくなりたい。決して自分は美しく、人からちやほやされるような存在ではないかも知れない。むしろ、かっこわるく、泥まみれになって、必死に生きているのかも知れない。でも、そこには、写真には決して写らない、美しさがあるのかも知れない。写真に写るためだけの、うわべの美しさだけではなく、写真に写らない美しさを、もっと大切にしていければと思う。

「人はうわべを見るが、主は心を見る」(Ⅰサムエル16:7)